観光
2020.05.20
伊勢
城主の権力が増加すると下の城下町も繁栄するように、お伊勢まいりがブームになった江戸時代には、参拝客を労う茶屋や宿屋が内宮周辺に集うようになり、「おはらい町」がでるようになりました。ちなみにおはらい町という名前は、伊勢神宮参拝前にお祓いや神楽(神道の歌舞)などを行い参拝客をもてなしたことから付いたそうです。
今でも参拝客の疲れを癒す食事処やお土産屋さんなどがおはらい町&おかげ横丁は集まり、伊勢一の観光スポットとなっています。
このページでは伊勢一の観光スポットおはらい町&おかげ横丁をより美味しく楽しむために、食べ歩きにおすすめのお店をご紹介します。
おはらい町は伊勢神宮(内宮)入口から北へ約800mつながる昔ながらの商店街になります。道路の両端には昔ながらの妻入りの木造建築が並びます。
おかげ横丁とは、おはらい町の中間地点、伊勢神宮方面へ向かって右手に広がる50件ほどのお店が集まる小さな町を指します。入口には大きな招き猫の石像が目印になります。
1993年の式年遷宮に合わせて10年掛けて新しく作られた町であり、このおかげ横丁の開業に合わせておはらい町の建物も全て新しく生まれ変わりました。ちなみに、おかげ横丁の名前の由来は「おかげ参り」と「伊勢神宮のおかげで商いが続けられた」という意味が込められています。
グーグルマップなどスマホの地図を片手に調べながら散策するのが無難でしょう(歩きスマホは注意しましょう)。もしよければここに伊勢市観光協会が発行する地図を貼っておくので使用してみてください。※お店の入れ替わりにより掲載していない店舗もあります。
おはらい町の北側には市営駐車場が集まっているため、ほとんどの参拝客はおはらい町を抜けて伊勢神宮(内宮)を参拝することになります。
はじめは木造建築が並ぶだけでお店はちらほらしか出てきませんが、既に食べ歩きはスタートしていますよ!
T字路となっている北側ゾーンには業界類をメインに扱うお店が3件あります。お店の前で干物や貝類を焼いていたり、浜焼きを楽しめたりもできるので、魚介好きはニオイに釣られてしまうかもしれませんね。
おはらい町の中間地点、ちょうど赤福本店がある場所までは両側に和菓子・お餅屋さんが並びます。甘いものですので、参拝帰りに立ち寄ってもいいゾーンでもあります。
全体的にこのゾーンは右手に銀行と郵便局、左手に神宮道場があるなど、人込みはそれほど酷くはありません。人込みがMaxになるのが、おかげ横丁内と、おかげ横丁から内宮側に集中しています。
少数単位で購入することができたり、お茶と一緒に茶屋セットで購入できたりと疲れた体を甘いもので癒す一息つける時間になりますよ。
食べ歩きをするならおかげ横丁がメインになるでしょう。約4000坪の敷地内に50店舗ほどがお店を構えます。中心の広場では太鼓の演奏などを行うこともあるので、おかげ横丁で散策したグルメを演奏観ながら楽しむこともできます。
では、おかげ横丁の食べ歩きグルメをご紹介しましょう。
伊勢牛など和牛専門店の「豚捨」。店内では人気の牛丼やすき焼きなどを堪能することもできますが、食べ歩きするのならコロッケはおすすめです。細かい衣がサクサクで普通のコロッケとは違いを感じます。1個100円で食べ歩き用に包んでもらえるのも嬉しいですね。
塩コショウの効いた松阪牛サイコロ状にしてを串焼きにしています。注文後に焼いてくれるのでアツアツできたてを食べることができますよ。茶屋ですのでおにぎりや団子などもありますよ。
おかげ横丁の北の端、「もくとん」は三重県で育てた豚を使ったとんかつ専門店になります。中では各種定食や丼ぶりを堪能することができますが、食べ歩きにはとんかつドッグがあります。味噌とソースの2種類があるので、お好きなとんかつドッグを頬張りましょう。
創業明治38年、伊勢かまぼこ老舗の「若松屋」。ここおかげ横丁店では、人気のチーズ棒をはじめ、いか、たこ、えびマヨなどのねりものが棒に刺さって販売されています。さつまあげやはんぺい(はんぺん)なども人気ですよ。
旅先の茶屋といえば、団子、そして田楽ではないでしょうか。ここ「いすゞ田楽」では、三重県産の大豆(フクユタカ)をメインに田楽に相性のよい大豆を使用しています。田楽4種セットでは様々なお味噌の味の違いを楽しめます。
伊勢たくあんの「つけもの傳兵衛」では、食べ歩き用にきゅうりの一本漬けをテイクアウトすることができます。1本150円と安いですし、食べ歩きの中締めとして口内をさっぱりしリフレッシュできますよ。
甘いものは別腹です。恵比寿さまと大黒さまをかたどった「横丁焼」は粒あんの入ったたい焼きのようなもの、いや恵比寿さまが鯛を抱えているので上位互換って感じでしょうか。食べ歩きのデザートとして寄ってみてはいかがでしょうか。ソフトクリームやドリンクなども揃ってますよ。
一通りおかげ横丁でグルメを堪能したら、残り半分の内宮側おはらい町も見ていきましょう。伊勢神宮に近いこともあり、通りを歩く参拝客の人数は増加しつつあります。お店もひしめき合っており、食べ歩きできるグルメを出すお店もたくさんあります。
団子専門店はここだけだと思います。みたらし、黒蜜、生醬油、きなことどれをとっても満足です。1本130円などで食べ歩きにぴったり。お店の横を抜けていくと五十鈴川沿いに降りれるので、一息つくにはぴったりの景色ですよ。
牛串やコロッケなど各種食べ歩きのグルメを提供するのが「お伊勢屋本舗」。その中でも松阪牛しぐれがたっぷり入った福まんをおすすめしたいと思います。アツアツホクホクの肉まんは松阪牛100%!嫌いな人はいないお味ですよ。
伊勢で地ビールをつくる「伊勢角屋麦酒」。6種類の地ビールをテイクアウト用で堪能することができます。お店では一年を通して牡蠣料理を味わうことができ、カキフライ串などビール片手に食べ歩きすることができます。
おはらい町でひと際若者の大行列が!それがここ「まるごと果汁店」です。オレンジとグレープフルーツを丸ごとそのまま使い、目の前でグリグリと穴をあけてストローをさしジュースにしてくれます。もちろん100%ジュースですし見た目もインスタ映えするので大人気ですよ。
あわびを丸ごとボイルして串に刺しただけのいたってシンプルですが、あわび丸ごとはインパクト大です。塩だけ、バター醬油、特製醬油と3つの味からお好みを選べますよ。生ビールとセットだとお得ですよ。
握り寿司をテイクアウトできるなんて!しかも松阪牛の!「伊勢牛若丸」では松阪牛のにぎりを2種類(サーロインとカルビ)があり、2貫の組み合わせで松竹梅と値段が変わっります。お皿変わりのエビせんもインスタ映えしていいですね。
いかがでしたか?おはらい町&おかげ横丁では串揚げやコロッケなどの出現率は高めとなっています。後手軽に食べれるものとしては伊勢うどんなども出現率高めですが、他のページで取り上げていますので、そちらを参考にしてください。
ちなみに、内宮の境内往復だけで2kmあります。別宮など立ち寄るのならば3km近く歩くことになるかもしれません。そのため、内宮参拝前に散策してしまうと、疲れてお腹いっぱいで参拝に集中できないなんてことになってしまうので、できれば参拝後に散策するようにしましょう。